発達の遅れや偏りがあると言われる子どもたちと長期に渡ってかかわっていると、子どもたちの成長を実感するとともに、その成長に伴ってそれぞれの子どもたちにとって、クローズアップされてくる課題が変化することがわかります。
課題というのは生活上のことであったり学習上のことであったりとさまざまですが、検討を重ねていくと、その内容は必ずしも障害の有無やその特徴に直接、関係するものではないことに気づかされます。ただし、子どもにとって課題となることが、発達に遅れや偏りがある場合、周囲にとってわかりにくいこともあり、適切な課題を判断することに困難さを伴いやすいということはいえるかもしれません。
子どもたちの成長のペースを捉えながら、子どもがもっている力を探り、学びにつなげていけるような支援を考えていきたいと思います。それぞれの子どもにとって適切な支援とは何か、を成長の時期に応じて検討していくことが私たちにとっての課題であると感じています。
2004年3月 理事 高橋 ゆう子
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