LDを持つ9歳の息子は、親の未熟さをもろともせず、風のように過ぎ去る毎日とともにぐんぐん成長しています。
LD,ADHDを学び理解しようとしている家庭教師の方々や言葉の教室の先生方からの丁寧なご指導、工夫された教材や、子どもに合った計算の考え方の提案などによって、我が子は確実にステップアップしています。
「個々に合った学び」が彼を大きく変えてくれました。
漠然とした不安をもちながら流れていった保育園時代、小学校に入ってから改めて見えてきた「彼にLDらしき症状がある」という問題点、それを解決したくてもがいた日々と、自分の中の整理、納得、そして次に来たのは同じような症状を持つ子ども達への支援をどうにかしたいという思いであり、この現状打破を思うエネルギーが、今回、NPO法人を立ち上げることに向かわせました。
CASE Japanは平成16年1月26日にNPO法人として設立されました。
スタッフは、臨床心理士、教育・福祉関係者、学生、保護者などで構成されています。まだ、小さな組織ですが勉強会や他の機関とのネットワーク作り、生活上の問題に関する相談や個別指導などの活動に取り組み始めています。
これから出てくるだろうと思われる様々な問題を乗り越えていくためにも、子どもにとって何がベストか?を考え取り組んでいきたいという思いです。 親の気付きと、親子への支援の大切さをもっとたくさんの方々に理解してもらうことが、この問題を抱える子どもたちにとって、もっとも必要なことです。一人でも多くの方のご参加を願っています。
2004年3月 理事 吉田 明子
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