皆様にご協力いただいた「子育て発達支援システム@流山アンケート 」の結果をお知らせいたします。
~アンケート結果から考える保護者意識と今後の働きかけ~ NPO法人 CASE Japan 沢村 典子
目的
「どうすれば安心して子育てできるのか?」そのために必要な支援やシステムは何なのか?を知りたくアンケートを実施
アンケート方法
(1)対象:流山市在住で子育て中の方
(2)方法:Webアンケートを「CASE Japan HP」や「チラシ」を通して協力依頼。有志の方100名が実施。(2020年1月5日~3月31日)
結果
アンケート協力者100名の上位は40代女性(46名)、30代女性(38名)、子どもの成長が不安な時期は5才~小学2年が最も多い。不安に感じる場面要因を3つ、①子ども②保護者③環境面に分けると、①子ども:1位コミュニケーション、2位学習の遅れ、言語発達、3位心身面、②保護者:1位親の想い、2位負担が大きいと感じるとき、3位子どもの考え行動が理解できず対処に悩む、③環境面:1位認識の違い、2位周囲の目が痛いといった場面で不安を感じていることが分かる。そして、その不安に対し相談したが、「その時は分かったつもりでも、後で思い出せなかった」、「専門用語などが多く説明が難しかった」といった要因により安心につながらなかった。一方、その不安に対し「丁寧に話を聞いてくれた」「専門家に相談できた」その他「子どもは何も変わらないが親の捉え方が変わった」といった要因により安心につながった。何があれば安心につながるかの問いに対しては、上位は「家族の理解」、「同じ悩みを話せる場所」・「相談に関して必要な場所や機関をコーディネート」。また、その他の多くが「経験者の話を聞く」となった。更に、子育て支援を知らなかった理由の上位は「転入してきたばかり」「情報があちこちにちらばりすぎてわかりにくい」となった。
※詳細は子育て発達支援・システムアンケート@流山をご覧下さい。
これらの結果から、安心につながるためにポイントが3つあると考えました。
①相談MAP・・・流山市の子育て支援をご存じない方で、知らなかった理由として「わかりにくい」との意見が多かったため。
②相談シート・・・安心につながらなかった上位が、口頭のみの話し合いによる結果と考えられる。また、安心につながる1位「家族の理解」からも家族間や相談先で連携がとれ、いつでも見返せる物が必要と考えたため。
③相談フロー・・・何があれば安心につながるかの問いに対し、2位の「相談に関して必要な場所や機関をコーディネート」とある。しかし、予算がかかることを待つより今できることを考え、今まで相談した方の相談フロー事例が参考になると考えたため。
これらのアンケート結果に基づく今後の働きかけが、①相談場所を知らなかった保護者②相談出来ずに静かに困っている親子③相談しても解決や安心に繋がらなかった親子にとって、安心の手掛かりになる事を切に願います。
最後に、今回のアンケートではすべてにわたり担っていただいた、沢村典子さんには大変感謝しております。