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2004年7月,8月 夏期補習のご報告

当補習をご受講、ご検討いただいたみなさま、誠にありがとうございます。 ご受講いただいたお子さまは少人数でしたが、どのお子さまも最初の一週間で私どもを気に入って下さったようで、夏期補習期間は、結局3週間ずつご受講いただきました。 小さな失敗は多々あるのですが、「私たちの提供しているサービスに間違いはなかった」と自信を深める第一歩となりました。 学校が始まったので週一回のペースになったのですが、9月も継続してご受講いただいています。 現在、とても良い雰囲気で物事が進行しています。 ありがとうございます。

2004年9月7日 吉田 明子(口述)/山崎 代三(編集)

 


夏期補習報告レポート

夏期補習にいらしたお子さん達の最大の課題は「読書感想文」でした。確かに読書感想文を書くには、読む・考える・表現する・構成する等、さまざまな国語の力が必要です。特に、普段から国語を苦手とするお子さんにとってはなおさら難しく、試練と言っても過言ではないほどの宿題なのでしょう。
それでは、CASE Japan初の試みであった夏期補習をどのように進めたのか、ある一人のお子さんの事例を通じてご紹介したいと思います。CASE Japanの活動のご理解につながれば幸いです。

   対象児(S)について
 ・年齢・性別:11歳、男児
 ・夏期補習の課題:読書感想文
 ・学習における問題点:読むことが苦手(読むことに抵抗がある)
    読むだけでは話の内容を完全に理解できない
             語彙、表現力が乏しい
             文章の構成が困難
             集中力がなく、すぐに飽きてしまう

 感想文が課題といっても、いきなり感想文に取り掛かったわけではありません。まずはなぜ、Sが感想文を苦手とするのか、どのようなやり方がSにとってわかりやすく、取り組みやすいかを探る必要があります。それがわからなければ適切な指導ができませんし、感想文が出来上がったとしても、Sは自分で書き上げたという感じを持つことができなかったでしょう。幸い、保護者の方は時間がかかってもじっくりと取り組むことに同意してくださっていたので、さまざまな国語力を見る中で上記にあげたような問題点を見出し、Sのペースに合わせて進めていくことができました。

 特に長文を読むことに抵抗のあるSにとって、本を一冊読むということは非常に大変なことでした。元々、集中力が続かない上に、読むだけでは完全に内容を理解できないのですから、話に引き込まれていくはずがありません。そこでまず、読む単元を決め、一文一文交代で音読してみました。内容や語句の意味としてSには難しいであろうことは、短い説明を加えながら読みました。この方法は、一冊というSにはいつ終わるか見通しがつかない量が、単元や一文という比較的見通しのつけやすい量に変化するため、Sには受け入れやすかったようです。読み終えた後、非常に疲れた様子を見せたSは、読み終えたということで集中力が切れてしまい、やる気が半減してしまいました。そこで、気分転換の時間を取った後、再度その単元がどんな内容だったかを何とかSに聞いて整理し、印象に残った部分を箇条書きでSに書いてもらいました。もちろんその状況では、スラスラと書けないため、聞き取りながらこちらで書いたものもあったのですが、読めたということ、内容を理解できたこと、短いけれど自分の言葉で文章が書けたということが嬉しかったようです。

 次の日には、Sの表現の乏しさを若干でもカバーできればと感情を表す言葉を使ったゲームを行いました。まず、「楽しみ」「緊張」「ショック」等、いくつかの感情に対し、それを表現するときに使う「ワクワク」「ドキドキ」「ガーン」といった言葉(状態、台詞も可とした)をSにあげてもらいました。そしてそれらを書き出した用紙を伏せ、あるリズムに乗ってテンポよく、一人が感情を言い、もう一人が続いてその表現を言う、それを交互に繰り返すということを行いました。新しい表現や感情を思いついたら、それらも入れていいという決まりにしました。簡単そうに思えますが、咄嗟に言われるとテンポに乗ってはなかなか出てこないもので、頭の体操になりました。また、新たな表現を身振り手振りを付けたり、感情を込めた言い方で返すとケラケラと笑い、面白がって自分も新たな表現を使うようになる等、表現がどんどん膨らんでいきました。

 そのゲームを行ったことで、Sの表現力が驚異的に伸びたということはありませんでしたが、その日以降、Sが自らさまざまなことを詳しく話してくれるようになったのは確かです。

 こうして、3日かけて、Sは目標である3枚の感想文を書き上げました。原稿用紙が文字で埋まっていくこと、書いた文章が長くなっていくことにSは自信を覚え、励まされているように見えました。 この夏期補習で、私達が行ったのは子ども達に感想文を書かせることではありません。感想文を書いたのはあくまでも子ども達であり、私達は、どのようにしたらその子が苦手とする部分を乗り越えて書けるかを考え、補助をしただけなのです。

2004年9月20日 関根 玲子

 


以下は募集時にお知らせした内容です。

一学期も終わりに近づき、生活のペースも出来てきた今日このごろ、落ち着いてお子さまをみると「あら?」と疑問を感じたことはありませんか? 具体的には、国語や算数など学校での基本的な教科の勉強に全然ついていけない、順番が待てない、友達とのトラブルが多い、などなど。
基礎学力や社会適応性についてご不安のある方は是非一度 CASE Japanにご相談ください。

補習受講までの流れ
[ 1 ] 親面談 2,000円/時間 ※要予約
  保護者の方から、現在お悩みの点、現在の生活(家庭内外)での問題点などを中心にお話を伺い、当NPOのスタッフからは、当NPOのご案内とともに、お子さまの成長にとってどのようなサポートが必要かをお話しさせていただきます。
保護者の方には十分ご納得頂いた上で、先のステップに進んでいただきます。
[ 2 ] 親子面談(必要に応じて) 4,000円/時間 ※要予約
この親子面談の内容に基づいて、個別の学習プログラムを作成します。当NPOの専門家スタッフが応対させていただきます。
[ 3 ] 補習受講 20,000円
必要とされる学習内容により、一対一のプライベート補習、または3人までのグループ補習となります。
補習は、集中がとぎれることの無いように当NPO内の専用レッスン・ルームで行います。1日1回60分、連続5回(5日)を基本とします。日時はご希望に基づき調整をし、面談時、またはそれ以降に決定させていただきます。

なお、夏期補習以降も継続をご希望の場合は、当NPOにご入会いただきます(年会費12,000円)。
当NPOに正会員としてご入会いただきますと、以下の特典があります。
(1) 電話やメールでのちょっとした悩みについてのご相談が受けられます。
(2) 当NPO所蔵の各種資料をご覧いただけます。
(3) 当NPOから、各種講演会、勉強会のご案内を差し上げます。(詳細は当NPOの定款によります。)

補習クラスの時期と時間
◆時期
第1週: 7月20日(火) 〜 7月24日(土)
第2週: 7月26日(月) 〜 7月30日(金)
第3週: 8月 2日(月) 〜 8月 6日(金)
第4週: 8月16日(月) 〜 8月20日(金)
第5週: 8月23日(月) 〜 8月27日(金)
◆時間
1時間目: 9:30 〜 10:30
2時間目: 11:00 〜 12:00
3時間目: 13:00 〜 14:00
4時間目: 14:30 〜 15:30
5時間目: 16:00 〜 17:00

お申し込み、受講に際しての注意事項
●親面談では現在お悩みの点、お子さまの得意なことと苦手なこと、現在の生活(家庭内外)での問題点などについて、お話を伺います。メモ書きをお持ちいただくと、スムーズかと思います。
●親面談と親子面談は、基本的に別日程となります。
●対応年齢は、中学3年生程度までとさせていただきます。
●費用は、その都度お支払い下さい。なお、教材費は、必要に応じ別途申し受けます。
●お申し込み締め切りは、各補習クラス開始日の10日前までです。申込書にご記入の上、FAXまたはメールにてお申し込みください。

お申し込み方法
FAXの方は、こちらのチラシ(pdfファイル)をご利用下さい。

メールの方は、下記事項について漏れなくご記入の上、npocasejapan@yahoo.co.jpまでお送り下さい。

[CASE Japan 夏期補習 申込書]
保護者お名前(ふりがな):
ご住所: 〒
電話番号:
その他連絡先:
お子様の年齢:
お子様の学年:
お子様のお名前
親面談希望日時:
補習科目名(具体的にお願いします):
補習クラス第1希望(第X週のX時間目):
補習クラス第2希望(第X週のX時間目):
補習クラス第3希望(第X週のX時間目):
その他:

お申し込み・お問い合わせ先
NPO法人 CASE Japan (ケイス・ジャパン)
* 電話/FAX: 04−7148−3105
* メール: npocasejapan@yahoo.co.jp
* 〒270-0141千葉県流山市松ヶ丘2丁目 336番地の49 ヴェルドミール松ヶ丘102
※ご来所の際は、事前にお電話を下さい。

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